Bingの目指すところ
昨日、「知の構造化センターシンポジウム~Webと知の構造化~」
に参加してきました。
マイクロソフト ディベロップメント株式会社 鈴木慶一郎氏の
「Introduction to Bing」という講演の中で興味深いお話があったので紹介します。
Google、Yahoo!という2大ガリバーがいる検索エンジン業界で、
新たにBingが参入するにあたって注目した点が、
- 1回の検索で満足する可能性 : 25%
- リファインメントが必要なセッション : 42%
- 処理にかかる時間の50%を占めるクエリー : 5%
の3つだそうです。
Bingは今までの検索エンジンには無い特徴的な機能・インターフェースを
採用していますが、この3点を踏まえると、なるほどBingはそういった視点で
作られているのかと納得しました。
1回の検索で満足する可能性は25%
何か知りたい情報があったり漠然と何かを調べるとき、
今日では検索してみるという行為は当たり前になっているかと思います。
そんな中マイクロソフトが行った調査によると、
1回の検索、つまり最初に入れた検索ワードに対する検索結果で、
満足する可能性は25%しかないそうです。
この点に関してBingでは、ユーザの検索の意図を意識することで、
ただ関連ページを表示するだけでなく、まさに情報をそのものを結果として表示します。
たとえばNew Yorkで開催されるイベントを調べるために検索すると、
従来ならばNew Yorkイベント情報サイトが上位に表示されるのが一般的でした。
しかし、BingではNew Yorkで開催されるイベントそのものの一覧が表示されます。
New York Event

イベント一覧とともに、開催場所や日時、イベント詳細へのリンクが
結果として表示されます。さらに料金が表示されるものもありますね。
このような結果の表示も、1回の検索で満足できる可能性を上げる、
Bingの機能の1つです。
リファインメントが必要なセッションは全体の45%
まずリファインメントとは、条件をより狭めて検索することです。
たとえば”靴”と検索したあとに”靴 メンズ”と検索したりしますよね。
次にセッションとは、一連の検索行為ひとつひとつを指します。
一般的に何かを検索するとき、まずとりあえず思い浮かんだワードで
検索してみて、それから複数の単語を入れてみたり、
他の関連する単語で検索してみたりしながら、情報を探すと思います。
そういったリファインメントが必要なセッションは、
セッション全体の45%もあるそうです。個人的にはもっとありそうな気がします。
Bingではこの点を、ユーザがどんな意図で検索しているかを意識することで、
必要なリファインメントやその結果をあらかじめ表示しています。
たとえば先ほどのイベントの例で言うと検索結果の左側には、
開催日やジャンル、New Yorkからの距離などでの絞り込みメニューが
あらかじめ用意されているわけです。
この例以外にも、検索すれば考えられるリファインメントが表示されます。
たとえば“Shoes”で検索すると、

のように、ブランド(Top brands)やジャンル(Categories)、値段(Price)が
表示されます。従来の検索結果と決定的に異なる点は、
ワードに関連したページではなく、ワードに関連する情報そのものに
ワンクリックでアクセスできる点です。
処理にかかる時間のうち50%を占めるのは5%のクエリー
かなり偏ってますよね。たった5%のクエリーが50%も占めるなんて。。。
結局みんなが検索したい情報って結構同じなようです。
Bingでは、このみんながよく検索する事に注力しています。
たとえばBingのトップページにいくと、Images,Videos,Shopping,News,Maps,Travel,Visual SEarchと、
あります。寄せられるほとんどの検索はおおよそ、これらの検索に当てはまるということだと思います。
Bingでは処理にかかる時間のうち50%を占めている5%のクエリーに対して、特に力を入れることで、
より良い検索エンジンになろうというわけです。確かに、これらの検索が良い精度で行えるのであれば、
日常行う検索の多くはカバーできそうな気がします。
最後に小ネタ
Bingのトップページの背景画像が毎日変わることはご存知の方も多いと思います。
それに加えて講演の中で初めて知ったのですが、その背景画像の中のある部分にカーソルを持っていくと、
その部分に関する情報・疑問とともに検索サジェストがでます!!これは結構面白い。

“When you get this far north, the night sky someimes fills with sheets of colored fire.”
へ~なるほど。
“Want to see?”
クリックすると・・・、想像出来るかもしれませんが、ぜひ皆さんも試してみてください!






渡辺さん、私のトークの内容をここまで忠実に再現していただきありがとうございました。先はまだまだ長いですが、謙虚に地道にがんばっていきたいと思いますので(まずはリリースが先ですが)、今後とも応援よろしくお願いします!
鈴木
鈴木様、
コメント頂きありがとうございます。
今日研究室で、みんなと話していたのですが、
Bingの日本語版でも英語版のような機能が搭載されるのが楽しみです!